新聞紙からバイオエタノールを作る-第1話 探索
「新聞紙からバイオエタノール(燃料)を作れるの?」
答えは・・・

Yes(可能)だ。
・・・
「本当に?」
「本当です」
「本当に本当?」
「・・・」
この物語は
新聞紙からバイオエタノールを“本当”に作る真実のストーリーである。
(ジャンル:ノンフィクション)
第1話 探索


私たちは山の中にいた。
道なき道を散策する。人気のない森の中で色鮮やかな花が静かに咲き誇っていた。

歩くとふんわり地面が柔らかいことに気づく。
落ち葉や枯れ木が堆積し、それが土壌中に生息する自然界の分解者(微生物)によって分解されることで、腐植した肥沃な森林土壌が形成されているのだ。
ここなら、新聞紙を分解できる元気な微生物がたくさんいるに違いない。
我々人間はご飯(米)を食べて噛んでいると甘く感じてくる。
これは米のデンプンが口の中から分泌される酵素(アミラーゼ)によって分解(糖化)されるからである。
しかし、我々がいくら紙を口の中に入れてむしゃむしゃしても、甘くなることはまずない。
なぜなら紙の構成成分の植物繊維を分解(糖化)できる酵素を我々は持ちえていないからである。
秋の落ち葉が春には分解されてなくなってしまうように、
自然界には植物繊維を分解できる微生物が存在する。
それはこのような肥沃な森林土壌に数多く生息しているのだ。


我々、探索班は土壌をいくつも採取(サンプリング)した。

効率的に紙を分解できる微生物を集めるために、
新聞紙とろ紙を入れた袋を1~3ヶ月土の中に埋め、
紙が好きな微生物を釣ってみた。

↓釣れた菌

我々は、うん十億個という菌を集め、帰路に着くのであった。

つづく













