百ます計算の効能は?
百ます計算。子供の学習メソッドの一つとして、ご存知の方も多いかと思います。

教材自体は昔からあるもののようですが、立命館大教授の陰山英男先生が小学校教員および校長として勤務時、この百ます計算を含む徹底反復練習で子供の基礎学力を向上させことで、一躍脚光を浴びました。
一方、機械的な反復は子供の考える力を阻害するとして、百ます計算に異を唱える人も少なくありません。学力低下を招く危険なメソッドだ、などと厳しく指摘する声もあるほどです。
しかし、自身の経験から判断すると、百ます計算による目立ったデメリットは見受けられない、というのが正直な感想です。タイムを計ってゲーム感覚で取り組むことができ、家庭学習定着の導入教材としては一定のメリットがあると考えます。
最初から百ますである必要はなく、子供の状況に合わせて10ます計算でも50ます計算でもよいでしょう。毎日、気軽に、楽しみながら、というのがポイントです。
なので、子供一人に勝手にやらせるというのではなく、親がタイムを計ってあげ、記録を更新できたらともに喜んであげる、というのが望ましいスタイル。その際、携帯でメールを打ちながらタイムを計る、というような対応は絶対に避けてほしいところ。親の不真面目さは、子供のヤル気に如実に反映されます。
とはいえ、タイムについては、他の子供と比較する必要は全くありません。1枚のプリントを30秒程度でこなしてしまうような早い子もいるようですが、字を書く のがゆっくりとした子供ならばそれだけ時間を要するわけです。肝心なのは自分の出来る範囲で、きちんと集中して取り組んでいるか、だと思います。
しかし、百ます計算だけを取り上げて著しい学習効果を期待するというのは、確かに正しい手法ではないかもしれません。百ます計算を続けることで計算問題が完璧になるというわけではなさそうで、家庭学習の習慣がある程度付いてしまえば、固執するものではないとも思えます。実際、我が家でも算数の勉強というより集中力アップのメソッドとの認識で、勉強を始めるにあたっての準備体操、頭の切り替えスイッチとして使用しています。
陰山先生は「最も重要なのは子供が元気であること。『早寝・早起き・朝ごはん・家族だんらん』といった規則正しい生活態度こそを大事に」といった趣旨のことを話されています。メソッドの一面だけを盲目的に過信して振り回されるのではなく、視野を広く持って総合的視点から結果をきちんと分析することが大切です。情報氾濫社会の中、親としても情報リテラシーを磨く努力が求められているといえましょう。













たまたまネットを検索していてこちらを拝見しました。
ずいぶん前の記事のようですので、いまさら…と思ったのですが。
わが子(小1)は、それまで算数がそこそこ得意で好きだったのですが、
百マス計算が始まった途端、引き算ができなくなってしまいました。
百マスでも、足し算のほうは縦横どちらの数字から見ても数字を合わせるだけなので
いつもほとんどすべて答えが合っているのですが、
百マスの引き算のほうは引く数字と引かれる数字が逆になってしまうといけないので
それを見比べているうちに混乱するようになり、
それ以来普通の引き算にも苦手意識が出てきてとたんに算数嫌いに。
通常の式の形での引き算プリントが久しぶりに宿題に出て、ほぼ95%の割合で間違っていたので
ノートに行間を空けて一つずつ式をうつして取り組ませてみたところ
数問解いたところで「あっ!かんたんだ。面白い!」と一気に解き、答えも全問正解でした。
百マス計算で効果のあるお子さんもたくさんいらしゃると思いますが
わが子のように百マス計算によってとたんに混乱してしまう子どもがいることも、御理解いただきたいです。