1月末で閉店になる帯広の老舗中の老舗小料理店「海老金」。名門通の南9丁目にあります。海老金といえばウナギ、豚丼、海老重、カツとじ、と答える人が多いのでしょうけれど、わたし目が固執しているのは「生ちらし」なのです。

生ちらしは寿司飯の上に生の魚介類がのっかった丼物。しょうゆをぶっ掛けて食べるもよし、小皿にしょうゆとわさびを取り、刺身のように食べてもよし。
なのですが、海老金は、初めから特製の甘めのたれがかかって出てきます。ようするにたれが決め手、オリジナルなのです。店主さんの健康上の理由で57年の歴史に幕を閉じることになったという広告を見て、これは一大事と、緊急の「食べ納め」に出かけました。
正午だというのに先客は一人だけ。もっとファンが押し寄せて大変なことになっているのではと身構えて出かけたのです。お目当ての生ちらしは、梅から鶴まで5ランクあります。いつもは梅ですが、きょうは奮発して竹(1260円)と叫んでしまいました。いや~、思い切ってしまいました。
出てきた生ちらしは、すし飯の上にガリの刻み、海苔が乗り、そしてマグロ、エビ、イカ、ホッキ、ホタテ、白身の魚、イクラがあり、彩りに厚焼き玉子まで鎮座しておられました。そして、自慢のたれが結構、たっぷりと。
もう強力にお腹がすいていたので、一つひとつ味わうことなく、わさびをつけて、ガブガブとかきこんでいきました。うんまい、うんまい。最後に楽しみにしていた玉子をパクリで終了。情緒もなにもなしの食べ具合でございました。
それにしても、歴史を刻んで受け継いできた、伝統のウナギ蒲焼のたれ、生ちらしのたれはどうなるのでしょうか。心配しても、どうしようもないので、31日までに、もう一度、食べに行くことといたしました。
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